「ポルトガルのカラーではない」ミランのユニホームが批判を浴びている理由とは?
ミランがポルトガル代表を想起させる色合いのユニホームを着用し、伝統のロッソネーロ(赤黒)への敬意を欠いたと批判されています。

「ポルトガルのカラーではない」 ミランの通常のホームユニホーム。(C)Getty Images
独特な色彩のユニホームは、成績不振もあって、火に油を注ぐかたちとなったようだ。
ミランは3月2日、セリエA第27節でラツィオにホームで1-2と敗れた。先制を許し、退場者を出しながら、一度は追いついたものの、終了間際にPKを献上。まさかの3連敗と苦しんでいる。
チャンピオンズリーグでラウンド16を逃したミラン
ミランは、この黒星でセリエAでも9位に転落。来季の欧州最高峰の舞台への切符のみならず、ヨーロッパリーグ出場権獲得も危うい状況だ。
当然、サポーターは不満を募らせている。だが、ラツィオ戦では結果だけでなく、選手たちが纏ったユニホームも批判の的となった。『Gazzetta dello Sport』紙によると、ポルトガル代表を想起させる色合いは、伝統のロッソネーロ(赤黒)への敬意を欠いたとの声が寄せられている。
「このひどいユニホームだけで敗北に値する」
「このユニホームを買うミラニスタを見てみたい」
「ミランがこんなユニホームで戦うなら、負けて当然だ」
「60年間でこれ以上ひどいユニホームは見たことがない」
「本気で尊敬されるチームに戻るには、まず名前にふさわしいユニホームを着ることから」
「このユニホームはくそったれで、ミランの歴史とDNAで遊ぶのは犯罪的だ。ミランの歴史とDNAは赤と黒であり、(失礼ながら)ポルトガルのカラーではない」
「サポーターとクラブのかい離はユニホームのチョイスにも見える。これほどデリケートな時期に、スタジアムに来る者をさらにいら立たせるなんて。ミランの歴史に対して敬意を欠いている」
不振が続き、セルジオ・コンセイソン監督の進退や、ラファエウ・レオン、テオ・エルナンデズといった近年の主力の去就も取りざたされているミラン。スクデット獲得からわずか3年で、イタリアの名門は苦境に立たされている。