U-18 日本代表合宿で注目の若手選手たち
侍ジャパン U-18 日本代表候補選手の強化合宿が行われ、多くのスカウト陣が視察に訪れた。その中でも、特に注目を集めた選手たちを紹介する。

侍ジャパン U-18 日本代表候補選手の強化合宿が 4 月 3 日から 3 日間にわたって行われた。全国から選ばれた精鋭 42 人のうち、4 人はコンディション不良と大会日程の都合で不参加で、実際は 38 人が参加した。
この合宿では、多くのスカウト陣が視察に訪れ、将来有望な選手たちを熱心にチェックしていた。その中でも、特に注目を集めたのが、芹沢大地(高蔵寺)と江藤蓮(未来富山)の 2 人の左腕投手だ。
芹沢大地は、昨秋の愛知県大会初戦で敗れていながら、「世代屈指の左腕」と評判が高い。合宿 2 日目に行われた紅白戦では、筆者のスピードガンによる計測で、全投手で最も速い 147 キロをマークした。相手打者にストレートをとらえられたシーンは皆無で、2 回で 4 個の三振を奪った。
江藤蓮は、昨夏の富山大会ではエースとしてチームを引っ張り、準決勝進出に貢献。北信越では屈指のサウスポーとして、今回の合宿に招集された。紅白戦では、140 キロ台前半にとどまったものの、柔らかい腕の振りで球筋が安定していた。2 回をパーフェクト、2 奪三振と見事な投球を披露した。
侍ジャパン U-18 日本代表の指揮を執る小倉全由監督(日大三前監督)は、紅白戦後の取材で、芹沢と江藤の名前を挙げていた。両投手が所属するチームは春夏通じて甲子園出場はおろか、東海大会や北信越大会の出場経験もない。だが、今後の大会では、高い注目を集めることは間違いない。