侍ジャパンに勝利した台湾プロ野球、新シーズンも好調スタート
台湾プロ野球が侍ジャパンに勝利し、新シーズンも好調なスタートを切った。台北ドームでの開幕戦には4万人が来場し、野球熱が再燃している。

昨年11月のプレミア12で、主に台湾プロ野球(CPBL)の選手で構成された台湾代表は、決勝で侍ジャパンを4対0で下し、主要国際大会で悲願の初優勝を果たしました。この勝利は台湾全土に一大フィーバーを巻き起こし、野球人気をさらに高めました。
今年2月のWBC予選では、プレミア12のメンバーを一部入れ替えた若手主体の台湾代表が、苦戦しながらも地元ファンの期待に応え、本大会の出場権を獲得しました。この結果は新たなシーズンへの期待をさらに高めるものとなりました。
3月29日に開幕した今年の台湾プロ野球は、好調な滑り出しをみせています。台北ドームでの開幕戦には4万人が来場し、昨季の記録を上回る盛り上がりを見せました。各チームがエンタメ要素を強化し、大物海外チアリーダーの補強やイベントデー開催など、観客を引き付ける工夫を凝らしています。
CPBLでは昨季からピッチクロックを正式に導入し、今季の平均試合時間は2時間52分と、昨年の3時間8分に比べ15分以上短縮されました。この変更はファンからも好評を博しています。また、休祝日の試合開始時間について、球団が午後2時5分、3時5分、4時5分、5時5分の4つの時間から自由に選べるように規則を改め、観戦体験をより快適にするための工夫も行われています。
現状、球場別の観客数だけをみれば、台北ドームが圧倒的ではあるものの、1試合平均人数では前年比で約10%減っています。しかし、各球団の本拠地開催試合の伸びが顕著となっており、長期的な視点からいえば良い傾向といえるでしょう。