Jリーグスタジアムの座席多様化と集客力向上への挑戦
Jリーグ各クラブのスタジアム座席種類と集客力について、福島ユナイテッドFCを例に詳しく解説。


Jリーグスタジアムの座席多様化
近年、Jリーグ各クラブのスタジアムでは観戦スタイルの多様化が進んでいます。各クラブは、観客のニーズに応えるために様々なタイプの座席を提供しています。しかし、すべてのクラブがこのトレンドに追随しているわけではありません。今回は、Jリーグ全60クラブの中から、座席種類が少ないクラブをランキング形式で紹介します。
福島ユナイテッドFCの事例
10位にランクインしたのは、福島ユナイテッドFCの本拠地「とうほう・みんなのスタジアム」です。2025シーズン時点での座席種類は6種類です。
- メインスタンドS席
- メインスタンドA席
- ビジター席
- ピッチサイドシート
- 車椅子S席
- 車椅子A席
スタジアムの特徴
とうほう・みんなのスタジアムの特徴は、芝生席のバックスタンドとゴール裏を基本的に開放しない点です。これにより、運営コストを抑えると同時に、メインスタンドに観客を集約することで一体感のある雰囲気を作り出しています。
集客力の課題
2025シーズンのリーグ戦1試合平均観客数は1,780人で、J3では18位の水準です。2014年のJリーグ参入以降、長らくJ3で戦っており、観客の定着には苦戦しています。
今後の展望
それでも、ピッチレベルの特別席を用意するなど、限られた環境の中で観戦体験の向上に努める姿勢は見て取れます。スタジアムに足を運ぶ価値を少しでも高めようとする取り組みは、今後への希望をつなぐものです。地元に根ざした集客力の底上げが、次なるステップへつながるはずです。