アルカラスがシナーを破り今季3勝目

男子テニスツアー「BNLイタリア国際」のシングルス決勝が5月18日に行われ、第3シードのカルロス・アルカラス（スペイン／世界ランク3位）が第1シードのヤニック・シナー（イタリア／同1位）を7-6(5), 6-1で下し、ツアー通算19勝目を挙げた。

緊迫した第1セット

第1セットは互いに一歩も譲らず、緊迫した戦いとなった。アルカラスのサービスゲームとなった5-6の第12ゲームでは、シナーが2本のセットポイントを握るも、アルカラスが高い弾道のショットを使い、シナーの攻撃を封じてキープに繋げた。タイブレークでも拮抗した戦いとなったが、最後はアルカラスがこのセット唯一のネットポイントを奪って7-6(5)で先取した。

第2セットでの圧倒

大きな第1セットを奪ったアルカラスは、第2セットでは多彩な攻撃でシナーを揺さぶり、突き放しにかかった。サーブの精度を欠くシナーは、ストロークでもミスが急増。アルカラスが一気に5ゲームを連取し、そのまま6-1で試合を締めて今大会初優勝を果たした。

全仏オープンへの意気込み

「今日は2人にとってとてもレベルの高い試合だったと思う。特に第1セットは本当に拮抗していた。彼にセットポイントが2本あった場面もあった」とアルカラスは振り返った。25日にはクレーコート・シーズンの集大成である全仏オープンが開幕。アルカラスは「トロフィーを掲げることは次の大会へ大きな自信になる。特にマスターズ1000のタイトルは、自分が正しい道を進んでいて、良いテニスができているという証。だからこれからが楽しみだし、この調子でパリへ準備していくよ」と語っている。

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