権藤博氏が語る侍ジャパンと沢村賞の未来:新たな選考基準の必要性
元横浜監督の権藤博氏が、侍ジャパンと沢村賞の選考基準について語り、新たな視点の必要性を強調しました。

元横浜(現DeNA)監督の権藤博氏(86)が19日、東京・千代田区の日本記者クラブで「戦後80年を問う」と題し、会見を行いました。権藤氏は、昨年該当者なしだった沢村賞について、選考基準の見直しを提案しました。
権藤氏は、「前回ね、批判もいろいろ出てるんですよね。今どき、完投がいくつとか、無理じゃないですか。今シーズンはこの人が今の沢村に値するみたいな見方に変えて、やるべきだと思うんですよ。該当者なし、該当者なしだと誰も出てこない」と述べ、現行の基準が時代に合わなくなっていると指摘しました。
また、自身が1961年に受賞した時の沢村賞についても触れ、「あの頃、セ・パの両リーグに資格があれば、間違いなく稲尾さんが取ってるんですよ。私が35勝の時(西鉄の)稲尾さんは42勝してますから、私は沢村賞を取れなかった。あの頃は、沢村賞はセントラル・リーグだけでしたから」と回想しました。
現在、沢村賞の選考基準は、15勝、150奪三振、10完投、防御率2・50、200投球回、25試合登板、勝率6割の7項目が設定されています。昨年は5年ぶりに該当者なしでした。権藤氏は、この基準を現代の野球に合わせて見直すべきだと主張しています。
権藤氏は、1998年に横浜をリーグ優勝、日本一に導き、2017年のWBCでは侍ジャパンで投手コーチを務めるなど、長年にわたり日本の野球界に貢献してきました。彼の意見は、今後の沢村賞の選考に大きな影響を与えることでしょう。