侍ジャパンの新星・寺地隆成、最下位ロッテの希望となるか
最下位に沈む千葉ロッテマリーンズの中で、高卒2年目の捕手・寺地隆成が「打てる捕手」として存在感を示している。

かつてパ・リーグで一時代を築いた“王者”千葉ロッテマリーンズが、今季は苦しい戦いを強いられています。リーグ最下位に沈むロッテは、47試合を経て17勝30敗と低迷しています。5月31日の日本ハム戦では3ー4と逆転サヨナラ負けを喫し、両リーグ最速の30敗を記録しました。
チームの低迷の原因は、打撃と防御率の両方がワーストであることにあります。特に打撃面では、2023年ドラフト1位の上田希由翔や2024年ドラフト1位の西川史礁といった期待の若手がプロの壁に阻まれ、活躍できていないのが現状です。
しかし、そんな中でも一筋の光が射しています。高卒2年目の捕手・寺地隆成(19)が「打てる捕手」として一軍に定着し、着々と経験値を積んでいます。5月30日の日本ハム戦では、5番打者として4打数3安打と大暴れし、その存在感を強く印象付けました。
寺地は東京都墨田区出身で、中3の秋に明徳義塾中学に転校し、高校3年間を明徳義塾高校で過ごしました。2023年のU18ワールドカップでは日本代表として出場し、トップバッター&一塁手として初の世界一に貢献しました。彼の父親は剣道で世界選手権を3度制した種寿さんで、その血を受け継いだガッツの持ち主です。
寺地の真の凄さは、リード面だけでなく打撃面でも高い能力を発揮する「打てる捕手」であることです。将来は城島健司や古田敦也、阿部慎之助のような活躍が期待されています。性格面でも明るく、野球に対して真摯で、チームのニューリーダーとしての素養も十分です。
吉井監督の今季限りの可能性も否定できない中、寺地を正捕手として起用し続けることで、チームの未来に確かなレガシーを残せるかもしれません。彼の活力あふれるプレーは、低迷するチームにとって大きな救いとなるでしょう。