野茂英雄のメジャー初勝利から30年:制球難を乗り越え、オールスター先発へ
野茂英雄がメジャー初勝利を挙げてから30年。制球難を克服し、6月に6勝を記録し、オールスター先発投手に選ばれた伝説の軌跡を振り返る。

野茂英雄のメジャー初勝利
1995年6月3日、野茂英雄はメジャーリーグでの初勝利を挙げた。当時26歳の野茂は、ロサンゼルス・ドジャースでデビューし、日本からの期待を背負っていた。しかし、初登板から数試合は制球難に苦しみ、与四球率が6.8と高い数字を記録していた。
制球難の克服
野茂は近鉄時代から制球難が課題だったが、6月に入るとその状況が一変した。6月の先発登板6試合で6勝0敗、防御率0.89という驚異的な成績を残した。全試合で8回以上を投げるタフさを見せ、制球力も大幅に改善した。
オールスター先発
この活躍が評価され、野茂は7月のオールスターゲームに選出され、ナ・リーグの先発投手に指名された。オールスターでは2回を1安打3三振、無失点の好投を見せ、その実力を全米に示した。
シーズン総括
野茂は1年目からフル回転し、13勝6敗、防御率2.54、奪三振236の成績を残し、ナ・リーグの新人王と奪三振王に輝いた。彼の成功は、その後多くの日本人選手がメジャーリーグに挑戦するきっかけとなった。
歴史的転換点
6月3日の勝利は、野茂にとってだけでなく、日本人選手のメジャーリーグ挑戦の歴史においても重要な転換点となった。彼の活躍がなければ、今日の日本人選手の活躍はなかったかもしれない。