神村学園、40連勝の記録を更新!夏の大会に向けてさらなる高みへ【鹿児島県選抜高校野球】
神村学園が鹿児島県選抜高校野球大会で40連勝を達成。小田監督の指導のもと、夏の大会に向けてさらなる高みを目指す。

神村学園、40連勝の記録を更新
神村学園は、第67回鹿児島県選抜高校野球大会で鹿児島実を6-4で破り、3年連続7回目の優勝を果たしました。これにより、2年前から続く鹿児島県大会の連勝記録は「40」に伸びました。しかし、小田大介監督は「まだまだやれるはずだ!」と檄を飛ばし、夏の大会に向けての課題を強調しました。
試合の流れ
序盤は神村学園が優勢で、1回裏に入耒田華月(3年)が四球を選び、今岡拓夢主将(3年)が初球を右中間に運んで先制点を挙げました。続いて4番の梶山侑孔(2年)も左前適時打で追加点を挙げ、上々のスタートを切りました。4回には暴投などで2点を追加し、流れは神村学園にあるかと思われました。
しかし、鹿児島実は簡単には勝たせてくれませんでした。先発の右腕・末廣翔(3年)は130キロ台後半の直球に縦のスライダーを織り交ぜ、神村学園の打線を苦しめました。2回以降は変化球主体の投球に切り替え、神村学園の打線は「見極め」と「思い切り」のさじ加減が狂い出し、思うように点が入らなくなりました。
課題と今後の展望
小田監督は試合後、「もっと考えて野球をやらないといけない」と選手たちに語りかけました。攻撃、守備、ベンチで控えている選手も、それぞれが果たすべき仕事を考えられる集団になることが、夏の大会に向けての宿題です。昨年の今岡、入耒田、早瀬 朔(3年)のように「チームを勝たせられる選手が2年生の中から出てくる」ことも必要だと感じています。
梶山侑孔の活躍
2年生4番の梶山侑孔は、初回の適時打に続き、5回には四球を選び、7回には縦の変化球をしっかり読んで中前に弾き返すなど、好機を広げる活躍を見せました。小田監督は「追い込まれたら、バットを短く持ってコントロールする」ことを意識していたのが功を奏したと評価しました。
小田監督の言葉
「野球には『絶対』がない。前回良かったから今回も良いとは限らない。今回打てたから、次打てる訳でもない。だからこそよく考えないといけない。今大会は良い学びが得られた大会だった」と小田監督は言います。今大会優勝できたからといって夏3連覇できる保障はどこにもありませんが、「お前らなら、まだまだやれるはずだ!」と檄を飛ばしていました。