【F1ベルギーGP】角田裕毅7番手好機を活かせず13位 ピット指示遅延が招いたチーム連携のジレンマ|レッドブル陣営の課題浮き彫り
角田裕毅がベルギーGPで7番手スタートから序盤好調を維持するも、ピットイン指示の遅れが響き13位に終了。チーム連携の課題を指摘しつつ、次戦ハンガリーGPでの反撃を誓う。レースの詳細分析と今後の展望を解説。

レース序盤の好スタート
角田裕毅選手は7番グリッドから鮮やかなスタートを切り、初周回で2ポジションを獲得。ミディアムタイヤの管理に成功し、5周目時点で暫定5位をキープするなど、今季最高のポテンシャルを発揮していた。
ピットイン指示の遅れが招いたタイミングロス
決定的な転機は23周目:チームとの無線通信で「BOX THIS LAP」の指示が最終コーナー手前で伝達。ブレーキングゾーン進入中だった角田選手は「もう手遅れだ」と応答し、1周遅れのピットインを強いられる。この判断ミスで約4秒のタイムロスが発生し、順位を10位まで後退させた。
ストレートスピード不足による追い上げの限界
- ハードタイヤ履き替え後は1:49.8台の安定したラップタイムを記録
- 直線区間で最高速度326km/h(メルセデス勢比-8km/h)のマシン性能差が顕在化
- DRSゾーンでの追従率が前戦比3%低下(FIA公式データ比較)
次戦ハンガリーGPへの課題と意気込み
「ハンガロリンクは低速コーナーが70%を占める特性上、RB20マシンのダウンフォース性能が鍵になる」と角田選手。チーム側はピットウォールとの意思疎通システム改善を約束し、次戦では戦略判断のリアルタイム最適化に注力する方針を明らかにした。