バカラクイーンの内ラチ沿い戦略:アイビスSDでの記憶に残る3着

バカラクイーンがアイビスSDで最内枠から内ラチ沿いを走り、記憶に残る3着を達成したストーリー。

昔も今も、新潟芝1000mの直線競馬は外枠、あるいは外ラチ沿いを走った馬が有利だ。しかし、近年のアイビスサマーダッシュでは一か八か、内ラチ沿いを走る馬も出てくるようになった。その先駆けとなった馬が21年のアイビスSDで3着だったバカラクイーンである。

このレースのバカラクイーンは14番人気、単勝オッズ130.0倍の超伏兵だった。近2戦は2勝クラスでも掲示板外の格下馬。しかも最内枠とあって、多くのファンに苦戦必至と思われていた。しかし、鞍上の菅原明良騎手は決して諦めていなかった。最内1番枠から好スタートを決めると、迷うことなく内ラチ沿いへ。他の16頭とは別のレースを走っているかのような立ち回りを見せた。

そのまま突き進み、残り200mでも先頭集団。ゴール前で外のオールアットワンスとライオンボスに交わされたものの、粘りに粘って0秒3差の3着。1番人気&2番人気との組み合わせながら、3連単は22万340円の高配当となったのだった。

バカラクイーンはその後、2勝クラスの直線競馬を2戦したが13着、11着に敗退し、現役を退いた。惜しくも勝利には届かなかったが、「直線競馬史」に刻まれる一世一代の素晴らしい走りだったことは間違いない。

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