大谷翔平のハワイ住宅開発スキャンダル:米弁護士とメディアの見解
大谷翔平がハワイの高級住宅開発を巡るスキャンダルに巻き込まれた。米弁護士とメディアがその責任について見解を述べた。

大谷翔平のスキャンダルに対する本音
現地時間8月13日、ドジャースの大谷翔平は、エンゼルス戦後の取材で、ハワイ島にある総額2億4000万ドル(約350億円)規模の高級住宅開発を巡って提訴された件について言及した。大谷は「もうフィールドに集中したい。このチームの負けも続いているので、チーム全体として早く1勝して、一戦一戦勝ちきりたい」と語った。
チームの苦境とスキャンダルの影響
レギュラーシーズンも佳境を迎え、ドジャースは痛恨の4連敗。ナショナルリーグ西地区の優勝争いでも首位から陥落し、苦しいチーム状況にある。ゆえにグラウンド外で生じている雑音を「フィールドに集中したい」と一蹴したのは偽らざる本音だろう。
スキャンダルの詳細と弁護士の見解
米メディア『The Athletic』は、本人とともに訴えられたネズ・バレロ代理人が、高級住宅プロジェクトからハワイを拠点とする2人の不動産開発業者を解雇させたと報道。原告の代理人からも交渉の窓口がバレロ氏のみであったことが報じられており、大谷が問題を認識していたかは再調査される意向だという。
MSD法律事務所のアラシュ・サダット氏は、「訴えを起こした彼らはオオタニが何かをしたと主張しているのではなく、彼の代理人が何かをしたと主張している」と指摘。あくまでバレロ代理人との間に生じた問題であるという見解を示した上で、次のように続けている。
「オオタニがどこまで関わっていたのか、問題を理解していたかは分からない。ただ、一般的な法律上、代理人がその選手の代理として行った行為については責任を問われる可能性がある。だから、オオタニが最終的に何かを問われる可能性はある」
スキャンダルの行く末
今回の訴えが「2人(大谷とバレロ氏)が将来的に支払い命令を受けるだろうという期待から始まった可能性がある」と推察したサダット氏は「違法行為があったわけではないと訴えを取り下げさせる反論をするのが妥当ではないか」と分析した。
一連の内情を伝えた『The Athletic』においても原告側の動向について「自らの不正行為から注意をそらすために、無関係な人々を不当に攻撃するのは悲しいことだ」と伝えられた今回の“スキャンダル”。その行く末はいかなる終わりを迎えるだろうか。