県岐阜商のエース柴田蒼亮、10回熱投も勝利ならず…強力打線に阻まれる
県岐阜商のエース柴田蒼亮が10回熱投を披露したが、日大三の強力打線に阻まれ勝利を逃す。今後の成長に期待。

県岐阜商のエース柴田蒼亮、10回熱投も勝利ならず
第107回全国高校野球選手権大会の準決勝で、県岐阜商のエース柴田蒼亮が10回熱投を披露した。しかし、日大三の強力打線に阻まれ、勝利を逃す結果となった。
柴田蒼亮の奮闘
柴田は立ち上がりから疲労の影響を感じていたが、捕手の小鎗の言葉に奮起。八回まで2失点に抑えるなど、再三のピンチをしのいだ。九回二死一、三塁では、この日最速となる144キロの直球で5番打者を空振り三振に仕留め、力投をたたえる喝采が銀傘にこだました。
試合の流れ
県岐阜商は五回に坂口の適時打で一時勝ち越したが、六回以降は無安打に終わり、日大三に逆転を許した。日大三は八回に近藤が同点打を放ち、延長タイブレイクの十回は近藤、桜井が連続適時打を放ち、勝利を掴んだ。
今後の成長に期待
柴田は昨秋まで捕手と兼任で、球速は130キロ台前半だったが、コントロールや体作りを一から見直し、鋭いスライダーやカットボールを習得。5試合で計542球の熱投を、さらなる成長につなげることを誓った。
県岐阜商の藤井監督も「柴田は力を出してくれた。びっくりするくらい成長してくれた選手たちにお礼が言いたい」とコメントしている。