アルカラス、室内ハード初優勝!「僕は上達している」

男子テニスの ABN アムロオープンで、C・アルカラスが優勝し、室内ハード初のトロフィーを獲得。アルカラスは「インドアでも本当にいい選手に勝てる」と自信をのぞかせた。

アルカラス、室内ハード初優勝!「僕は上達している」

男子テニスの ABN アムロオープン(オランダ/ロッテルダム、室内ハード、ATP500)は 9 日、シングルス決勝が行われ、第 1 シードの C・アルカラス(スペイン)が第 3 シードの A・デ ミノー(オーストラリア)を 6-4, 3-6, 6-2 のフルセットで破って優勝を飾り、ツアー 17 勝目をあげた。

同大会初出場となった 21 歳で世界ランク 3 位のアルカラスは、1 回戦でワイルドカード(主催者推薦)で出場した同 84 位の B・ファン・デ・ザンスフルプ(オランダ)、2 回戦で予選勝者で同 317 位の A・ババソリ(イタリア)、準々決勝で同 44 位の P・マルティネス(スペイン)、準決勝では第 8 シードの H・フルカチュ(ポーランド)を下してツアー通算 22 度目の決勝に駒を進めた。

一方のデ ミノーは準決勝で世界ランク 92 位で今大会では D・メドベージェフや S・チチパス(ギリシャ)を破った好調の M・ベルッチ(イタリア)を下しての勝ち上がり。

決勝戦、第 1 セットでアルカラスは 2 度のブレークに成功し先行するも、第 2 セットでは 1 度もブレークを奪うことができずセットカウント 1-1 に追いつかれる。それでもファイナルセットでは 1 度もブレークポイントを与えることなくサービスゲームを展開すると、リターンゲームでは 2 度のブレークに成功。1 時間 54 分で今季ツアー初タイトルをあげるとともに、通算 17 勝目を達成した。

また、アルカラスは室内ハードコート初のトロフィー獲得となった。

男子プロテニス協会の ATP 公式サイトにはアルカラスのコメントが掲載されている。

「インドアでいいテニスができることはわかっていたよ。インドアコートでプレーした経験はあまりなかっただけだから。インドアコートでは僕よりいいテニスをするプレーヤーはたくさんいるけど、僕は上達しているし、本当に重要な 1 週間だった。このコートでも本当にいい選手に勝てるということをみんなに証明できて本当にうれしい。それが僕の自信につながるんだ」

「特別なことだよ。どの大会でも優勝するのは特別なことだけど、今回はインドアコートでの優勝だから、なおさら特別なんだ。室内でプレーする選手のランキング上位に入るのは時間の問題だと思う。サーブはそのひとつで、誰もが知っていることだと思う。ビッグサーブやベースラインからのビッグショットを持つ選手も危険だという事実は隠していないけど、僕は確実にそのレベルに到達すると思うよ」

「試合には緊張もあったし、緊迫した状況もあったけど、本当にいい試合だったと思う。最も重要なのは、第 2 セットを失ったとしても、精神的に強く、試合中ずっと集中していたことだ。強いメンタルでファイナルセットに臨めたことは、とてもよかったと思う。決勝は緊張やプレッシャーに対処しなければならないから、いつも本当に難しい。でも、今日はうまくやれたと思う。試合の最初から、自分が何をすべきかはわかっていたんだ」

敗れたデ ミノーは昨年 6 月のリベマ・オープン(オランダ/スヘルトーヘンボス、芝、ATP250)以来となる約 7 ヵ月ぶり 10 度目のタイトル獲得とはならなかった。

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