効率的なサッカーの極み!ノッティンガム・フォレストの躍進の理由とは?
ノッティンガム・フォレストがプレミアリーグで躍進する理由を分析。効率的なサッカーが武器で、ピッチ内とピッチ外の要因がある。

ノッティンガム・フォレストの躍進
ノッティンガム・フォレストは、2024/25 シーズンのプレミアリーグで主役となっているクラブの 1 つです。第 24 節終了時点で 3 位につけており、昨シーズンまで残留争いを余儀なくされていたのに、今シーズンは CL 出場争いをする勢いで躍進をしています。なぜ、フォレストは残留ギリギリのところから上位争いを演じることができるようになったのでしょうか。その要因をピッチ内とピッチ外の視点から探っていきます。
勝利を目指す上で効率的なサッカー
ヌーノ・エスピーリト・サント監督がフォレストで展開しているサッカーは効率的で、理にかなっています。平均ポゼッション率はリーグ最低の 39.5%と、相手がボールを握ることが前提の上で設計しています。その上で重要なポイントは「無駄に走らない」「トランジションの意識」「少ない人数でカウンターをやり切る」の 3 点です。
ピッチ内の要因
守備時に[4-4-2]の陣形となるフォレストは、チームの原則としてハイプレスをかけない。高い位置でボールを奪うことよりも、一度構えることで守備の安定性を重要視しており、ミドルブロック、ローブロックで相手の攻撃を跳ね返します。
ピッチ外の要因
ハイプレス×ハイラインの戦術は瞬間的な殺傷能力こそ高いが、試合全体や長いシーズンを踏まえると効率的とは言えない。ボーンマスのようにリスク以上の成果が出れば別の話ですが、強度が落ちると前線と最終ラインが間延びする傾向がある上に、選手たちの疲労が蓄積しやすく、スタイル的にも接触プレーが増えて怪我のリスクが増えます。