大関・大の里、春場所へ「飲み込まれないように」 地方開催場所初制覇へ
大相撲の春場所に向け、大関・大の里が基礎運動を行い、地方開催場所での初優勝を目指す。昨年は夏場所と秋場所で優勝したが、初場所では横綱昇進を先越された。春場所後には地元で春巡業が行われる。

大関・大の里が春場所へ「飲み込まれないように…」 地方開催場所初制覇を果たし能登半島凱旋へ
大相撲春場所(3月9日初日・エディオンアリーナ大阪)へ向け、大関・大の里(二所ノ関)が18日、茨城・阿見町にある部屋で基礎運動を行った。相撲こそ取らなかったが、腕立て伏せで苦しみの表情を浮かべ追い込んだ。「体重は変わっていないが、体は張っている」とうなずいた。
昨年は東京・両国国技館開催の夏場所と秋場所で優勝したが、地方開催場所での優勝経験はない。「(東京とは違い)独特の雰囲気はあるけれど、飲み込まれないでやっていきたい」と地方場所初Vを目指す。
初場所は10勝5敗。13日目には豊昇龍(立浪)に敗れ、横綱昇進で先を越された。「変なプレッシャーがあった。(5日目までの)3敗がなければ変わっていたと思う」と反省。師匠の二所ノ関親方(元横綱・稀勢の里)は自身が横綱、大関時代に8日目までに3敗以上でターンすると勝ち越しさえ危うかった例を挙げ「初日の入り方は難しいが、良い経験になったはず」と奮起を期待した。
春場所後の4月には地元・石川の七尾市と津幡町で春巡業が行われる。特に七尾市では昨年4月に巡業が予定されていたが、同1月の能登半島地震の影響で延期に。避難所を訪問した経験のある大の里は、「1年ぶりに能登へ行く。巡業を見て元気になってほしい」と言葉に力を込めていた。