【MLB】タイガース・前田健太、2 回 4K 無失点!ローテ争いで好発進!
タイガースの前田健太がチームのスプリングトレーニング開幕戦に先発登板し、2 回を投げて 4 奪三振無失点の好投を見せた。

タイガース・前田が 2 回 4K 無失点 ローテ争いで好発進 昨年比+6 キロと球速が回復
日本時間 2 月 23 日、タイガースの前田健太がチームのスプリングトレーニング開幕戦に先発登板し、好投を見せた。前田は 2 回を投げて 1 人のランナーも許さず、4 奪三振無失点の内容。ブルペン降格を味わった昨季のリベンジを期し、先発ローテ争いで強力なアピールを見せた。MLB 公式サイト「MLB.com」のジェイソン・ベック記者が伝えている。
前田は、フィリーズの先頭打者ヨハン・ロハスを 82.1 マイル(約 132 キロ)のスイーパーで三球三振、2 番ブライソン・ストットをセカンドゴロ、3 番アレック・ボームを 87 マイル(約 140 キロ)のスプリッターで空振り三振に仕留める上々の立ち上がり。続く 2 回も、元同僚の 4 番マックス・ケプラーを 81 マイル(約 130 キロ)のスイーパーで空振り三振、5 番バディ・ケネディを 83.7 マイル(約 135 キロ)のスライダーで空振り三振、6 番ラファエル・マーチャンをセンターフライに打ち取った。2 回で 30 球(ストライク 21 球)を投げ、三振 4、四球も安打も失点も許さなかった。
そして特筆すべきが、スプリングトレーニングの初戦にもかかわらず、前田の球速が回復していたことだった。今日の前田の 4 シームの平均球速は 92.4 マイル(約 149 キロ)で、最速は 93.7 マイル(約 151 キロ)をマーク。昨季のスプリングトレーニング初登板では、平均 89.1 マイル(約 143 キロ)・最速 90.1 マイル(約 145 キロ)に留まっていた。そして、レギュラーシーズンになっても球速が回復することはなく、今日の最速である 93.7 マイル以上を計時したのは、3 球(内 2 球がリリーフ登板時)しかなかった。
前田の球威向上の要因は、オフシーズンを通した早めの調整にある。通常、前田はオフシーズンの間に 1、2 回しかブルペンに入らないが、今オフは 8 回もブルペンに入ってからスプリングトレーニングに臨んでいる。オフシーズンのブルペンを増やすことは、2 年契約の 1 年目だった昨オフにフロントから求められたことでもある。前田は通訳を介して「それが調子がいい唯一の理由だとは言わない。調子が悪いと感じたメカニズムを見直し、あちこちで調整したことが関係していると思う。それが私の調子の大きな要因だと思う」と好調の要因について語っている。
現状、タイガース の開幕ローテの空きは 2 枠。球界最高の投手有望株とされるジャクソン・ジョーブ、元全体 1 位指名のケイシー・マイズらと前田はスポットを争うことになる。今日見せた好投は、先発ローテ争いにおける大きな一歩となった。前田は「開幕に向けての準備のようなものだが、それに加えて、ポジションを獲得しなくてはならない。だから、結果を出して、自分が先発にふさわしい選手であることを証明しなくてはならないし、2024 年シーズンとは自分がどう違うのかを明らかに示さなくてはならない」と意気込んだ。