琴桜、初のかど番で大関としての意気込みを語る
大相撲春場所初日を前に、初のかど番となる大関琴桜が意気込みを語る。大関大の里との連続 15 番で 6 勝 9 敗と苦戦したが、「命を張って準備して土俵に立つ」という決意は変わらない。

琴桜、初のかど番で大関としての意気込みを語る
大相撲春場所(9 日初日、エディオンアリーナ大阪)で初めてのかど番となる大関琴桜(27)は 2 日、所属する二所ノ関一門の連合稽古に参加。大関大の里(24)と連続 15 番取って 6 勝 9 敗だった。この日は大阪・北区の商業施設「グランフロント大阪」に特設された土俵で行われた。
189 センチ、175 キロ。大きな体を深く折って頭をつける場面が目を引いたが、窮屈そうにもみえた。「流れでそうなっただけ。そのかたちになったらどうしなければならないか、対応しながらやっている」と冷静沈着。
自身初の「綱とり」に挑んだ 1 月の初場所は 5 勝 10 敗。大関 6 場所目で初の負け越しを経験した。「自分にはどの場所も大事。我慢して辛抱して、命を張って準備して土俵に立つ。今場所負けなくても、他の場所で負けていいことにはならない」と泰然自若。
3 大関だった中から、初場所後に豊昇龍が横綱へ昇進。先を越されたが、「人は人」。かど番にも「関係ない」と断じる明鏡止水。神色自若、従容自若に鷹揚(おうよう)自若。これでも並べ足りないほど、心構えは仕上がっている。(奥村展也)