大相撲三月場所六日目:審判長の親方が激怒、取組を強制ストップ
大相撲三月場所六日目、序二段の取組で審判長の親方が激怒し、取組を強制ストップ。立ち合い不成立で土俵に緊張感が走る。

大相撲三月場所六日目:審判長の親方が激怒、取組を強制ストップ
序二段十枚目・貴正道(二所ノ関)と序二段十枚目・武蔵海(藤島)の一番。制限時間いっぱいとなってからもなかなか手をつけず、タイミングを合わせるのに苦戦している様子だった両者。その後、ぶつかり合うと行司の木村啓太郎も掛け声を出し、立ち合いは成立したかに見えた。
だが力士の手がしっかりとついていなかったためか、次の瞬間、正面で審判長を務めていた元前頭・敷島の浦風親方が手を挙げて「待て待て待て待て!」と制止。取組は“強制ストップ”となり、行司や力士がキョトンとするなか、浦風親方が「手をつけ、ちゃんと!」と厳重注意すると、土俵上に緊迫した空気が流れた。
2 度目の立ち合いは成立。突っ張った貴正道が一気の攻めを展開し、押し出して勝利した。貴正道は 2 勝目を挙げ、敗れた武蔵海は 2 敗目を喫した。
“立ち合いで 8 割が決まる”とも言われるほど、勝負の行方を左右する重要な要素である立ち合い。それだけに優位に立とうとするあまり立ち合いがおろそかにされてしまうことも少なくない。審判長の厳重注意には「怒られた」「こわい」と緊張した視聴者がいた一方、「手をついて」「まだまだ」と立ち合いの大切さを指摘する声も寄せられた。(ABEMA/大相撲チャンネル)