万波中正：プロ野球界のスーパースター

万波中正選手は、見る者を惹きつける選手です。登場曲に合わせて打席に入ると、一瞬、前方の虚空を見つめて、それからゆっくり投手の方へ向き直ります。そのルーティンの静かな間、時が止まり、ファンの期待は沸騰します。

昨シーズンの活躍

昨シーズン 7 月 14 日のソフトバンク戦では、7 回ピンチの場面でキャッチャー伏見寅威も「マンチュウがどうにかしてくれる」と思ったほどです。塁上には NPB 屈指の俊足、周東佑京がいました。打者を打ち取るのがベストですが、打たれるなら肩のいいマンチュウのところに打たせようと外角要求を出しました。打球はライト万波のところへ飛び、そのときの周東のベースランニングと万波のレーザービームは、プロ野球最高峰のプレーでした。見事、ホームでタッチアウトし、万波は最高の笑顔でベンチに戻って来ました。

10 月 13 日のプレーオフ 1st ラウンド第 2 戦では、1-2 のビハインドのまま 9 回 1 死まで来た場面で、負ければ即シーズン終了の土壇場で万波が打席に立ちました。ルーティンの一瞬の間、ファンの祈りが集中しました。そして万波はレフトに豪快なホームランを叩き込み、地響きと歓声と叫び声が止まないエスコンフィールドとなりました。万波はゆっくりダイヤモンドを一周し、万波以外の時が停止しているようでした。

日本一への挑戦

今年の目標はたった 1 つ、「日本一」だという万波選手。優勝して MVP を獲るつもりだそうです。そのためにオフはアメリカで動作解析とスイング修正のトレーニングを積んできたそうです。

まとめ

万波中正選手は、プロ野球界のスーパースターです。苦しい顔をしない、屈託のない笑顔が人気で、チームが追い込まれたときには、マンチュウがどうにかしてくれると期待されています。昨シーズンは、7 回ピンチの場面で見事なプレーを見せ、10 月 13 日のプレーオフでは、負ければ即シーズン終了の土壇場で豪快なホームランを叩き込みました。今年は、日本一を目標に、アメリカでトレーニングを積んできたそうです。万波選手の活躍に期待しましょう。