新星の覚醒!ヤクルト下川隼佑が神宮初登板で巨人強打線を完封
育成ドラフト出身のヤクルト・下川隼佑投手が本拠地神宮球場での初登板で巨人の強力打線を2イニング無失点に抑え込み、将来のエース候補としての存在感を示した。

神宮デビューで鮮烈アピール
ヤクルトの育成枠出身ルーキー・下川隼佑投手(25)が8月21日の巨人戦でプロ初となる神宮球場登板を果たし、6回から3番手として2イニングを3奪三振無失点の快投。130km/h前後のストレートと110km台のスライダーを織り交ぜた緩急投球で、巨人の主力打者をことごとく翻弄した。
注目の投球シーン
- 6回表:代打キャベッジとの対戦では5球目に111kmスライダーで空振り三振
- 7回表:4番岡本和真にチェンジアップで内野フライに打ち取る
- 全11球中7球がコーナー際を鋭く抉る制球力
戦術眼光る投球術
「テンポの良さが最大の武器」(髙津監督)と評される下川投手は、
- クイックモーションで走者を牽制
- 捕手西田明央との緻密な配球
- 高低を使い分ける立体投球
この3点を軸に、ベテラン打者たちのリズムを完全に崩した。特に7回の岡本との対戦では、チェンジアップでタイミングを外した後にストレートで仕留めるなど、知的な投球スタイルが光った。
育成選手の逆襲劇
オイシックス出身の異色経歴を持つ下川投手は:
- 5月の支配下登録後、二軍でWHIP1.15を記録
- 最速134km/hのストレートに加え、7種類の変化球を操る
- サイドスローならではの低めへの制球力が武器
「有名選手ばかりでしたが、自分のボールを信じて投げ切りました」と語ったルーキーの今後の成長が楽しみだ。