大外からの強襲一閃!アスコリピチェーノがヴィクトリアマイルで2歳以来のGⅠ制覇を飾る
2025年5月18日、東京競馬場で行われたヴィクトリアマイルで、アスコリピチェーノが大外からの追い込みで快勝し、2歳以来のGⅠ制覇を果たしました。

2025年5月18日、東京競馬場で行われたヴィクトリアマイル(GⅠ、芝1600m)は、単勝1番人気のアスコリピチェーノ(牝4歳/美浦・黒岩陽一厩舎)が大外からの追い込みで快勝し、2歳以来のGⅠ制覇を飾りました。
レースの展開
レースは大外18番枠から飛び出したアリスヴェリテ(牝5歳/栗東・中竹和也厩舎)が後続を離して逃げる形でスタート。2番手を上り馬のアドマイヤマツリ(牝4歳/美浦・宮田敬介厩舎)が取り、中団には5番人気のアルジーヌ(牝5歳/栗東・中内田充正厩舎)とステレンボッシュが好位置をキープ。後方からはクイーンズウォーク、ボンドガール、シランケド、そしてアスコリピチェーノがレースを進めました。
直線での激戦
迎えた直線では、アリスヴェリテが粘り、アドマイヤマツリが追う展開に。中団から進んだアルジーヌらが迫る中、外からはクイーンズウォークとアスコリピチェーノが一気に襲い掛かり、内目からシランケドが差し込んでくるという息詰まる追い比べとなりました。最終的にはアスコリピチェーノがクビ差でクイーンズウォークに先着し、一昨年の阪神ジュベナイルフィリーズ(GⅠ)以来となる、2つ目のビッグタイトルを獲得しました。
結果とタイム
- 1着: アスコリピチェーノ(牝4歳/美浦・黒岩陽一厩舎) - 1分32秒1
- 2着: クイーンズウォーク(牝4歳/栗東・中内田充正厩舎) - クビ差
- 3着: シランケド(牝5歳/美浦・牧浦充徳厩舎) - ハナ差
馬場状態
前週のNHKマイルカップと同様、17日の午後に強い雨が降り、馬場状態は稍重に。18日は一日中曇天だったため、表記こそ良馬場でしたが、時計がかかる状態となり、インコースより外目が伸びるトラックバイアスが生じました。このため、スピードだけでなくスタミナも要求されるコンディションとなり、逃げ・先行勢が総崩れする中、後方から外を通って脚を伸ばした差し・追い込みが上位を占める結果となりました。