エンブロイダリー、オークス2冠へ完璧な追い切り!ルメール騎手も絶賛
エンブロイダリーがオークス2冠へ向け完璧な追い切りを披露。ルメール騎手もその動きを絶賛し、2冠制覇に自信を見せた。

◇21日 オークス追い切り(美浦トレセン)
桜花賞馬エンブロイダリーが美浦坂路で3頭併せの追い切りを行い、完璧な動きを見せた。前後に僚馬を配して発進すると、中盤からはタイトに馬体を合わせながらスムーズに加速。森一師が「足りないようなら伸ばしても」と指示を出すなか、終始余裕の手応えでベストセラー(3歳未勝利)、サフランヒーロー(4歳2勝クラス)と同入でフィニッシュした。
タイムは自己ベストを1秒3も更新する4F52秒2―38秒0―12秒1。これには騎乗したルメールも「完璧な追い切りができました」とニッコリだ。「ハミをよく取って、それでいて一生懸命過ぎない。ちょうど良かった。久しぶりの騎乗でしたが、彼女の動きを感じられて本当に良かった」と満足げに振り返った。
オークスは過去4勝を挙げる得意のレース。鞍上は「一番強い馬に乗れば勝つのは難しくありません。アーモンドアイ、スターズオンアース、ソウルスターリング…、みんな阪神JFや桜花賞を勝ったトップホースでした。能力があればスタミナはあまり関係ないと思います」と説明。今年のパートナーに関しても「もちろん自信を持っています。エンブロイダリーは前走でG1レベルになりましたし、もう一度いい競馬を期待しています」と厚い信頼を寄せる。
中東やオーストラリア、北米など海外を転戦したこともあって、先週のヴィクトリアマイル(アスコリピチェーノ)が今年のJRA・G1初勝利となった。「今年はちょっと出遅れたけど、やっと日本競馬のリズムが戻ってきました。いい馬に乗ったら、いい仕事をしたいですね」。エンジンが掛かった名手とともに、史上18頭目の牝馬クラシック2冠に挑む。
◆ルメールは歴代最多タイの5勝目に挑む
エンブロイダリーに騎乗するルメールは、21年から4年連続連対中。今回勝てば嶋田功(元騎手)に並ぶ歴代最多タイの5勝目。またクラシックは13勝目となり、福永祐一(現調教師)を抜いて歴代単独2位に浮上する。なお、同騎手がオークスで桜花賞馬に騎乗した場合の成績は2戦2勝だ。