【卓球】王楚欽の戦略:パリ五輪の教訓から学んだラケットトラブルへの対応
王楚欽がパリ五輪でのラケットトラブルを乗り越え、世界選手権で見事な対応を見せたストーリー。

卓球男子シングルスの世界ランキング2位、王楚欽(中国)は、パリ五輪でのラケットトラブルを経験し、それを強みに変えることに成功しました。昨年のパリ五輪では、孫穎莎との混合ダブルスで金メダルを獲得した後、自身のラケットが報道カメラマンに踏まれ、折れてしまうというハプニングに見舞われました。このトラブルが原因で、男子シングルスでは2回戦で敗退し、中国国内からはラケットが原因だと非難の声が上がりました。
しかし、王楚欽はこの経験を活かし、先月の世界選手権個人戦では、混合ダブルスの試合前にラケットのラバーが大きく剥がれていたにもかかわらず、予備のラケットを使用して試合に勝利しました。この迅速な対応により、メインラケットの損傷の影響を最小限に抑えることができました。
中国メディア「捜狐」は、王楚欽がパリ五輪後、練習で予備のラケットをよく使用していたため、世界選手権ではメインラケットの損傷の影響を受けなかったと指摘しました。王楚欽自身も、中国国営放送「CCTV」に、ラケットの損傷について「影響がないなんてありえない」と語りながらも、パリ五輪の経験を生かしてしっかりと対処し、プレー以外でも王者としての姿を示しました。
このようなトラブルを乗り越え、王楚欽は世界選手権で混合ダブルスと男子シングルスの2冠を達成し、その強靭なメンタルと戦略的な対応力を証明しました。