【卓球】ペトラ・ゾーイング氏が再選、ITTF年次総会で波乱の幕開け
2025年ITTF年次総会でペトラ・ゾーイング氏が僅差で再選。しかし、投票手続きを巡り波乱が生じ、総会は中止に。

2025年5月27日、カタールのドーハで開催されたITTF(国際卓球連盟)の年次総会(AGM)において、会長選挙が行われました。現職のペトラ・ゾーイング氏が、会長代理のカリル・アル-モハンナディ氏を104対102の僅差で破り、再選を果たしました。しかし、この選挙結果と採決方法を巡り、一部の参加メンバーが猛反発。特に、投票手続きの透明性に疑問が投げかけられ、会場は騒然となりました。
投票手続きを巡る論争
投票の際、当初の出席確認では16の連盟がオンラインで参加していましたが、実際の投票では21の連盟が参加。この追加参加した連盟の投票権を巡り、激しい議論が交わされました。ITTF事務総長のラウル・カリン氏と副会長のグラハム・シモンズ氏は、出席確認の目的は定足数を確認するためであり、遅れて到着した連盟にも投票権があると説明しました。
総会の中止と今後の対応
1時間に及ぶ怒号の末、シモンズ氏は年次総会の中止を宣言。ITTF執行役員会の緊急会議を開催し、今後の対応を決めることを発表しました。これにより、副会長選挙も延期となりました。ゾーイング会長は、副会長選挙は適切な時期に新しい日付を発表する予定であり、ITTF憲法に規定されている執行委員会の4年間の任期を遵守するために、少なくとも2025年11月に行われる必要があるとコメントしました。
今後の展望
今回の年次総会は、ITTFのガバナンスと透明性に対する疑問を浮き彫りにしました。今後の対応が注目される中、卓球界の未来に向けた重要なステップとなることが期待されています。