早大・伊藤樹、史上初の早大-明大2季連続優勝決定戦へ「僕なりにゲームをつくって投げられれば」
早大と明大が2季連続で優勝決定戦を迎える。エース・伊藤樹が新たな歴史を刻む決意を語る。

東京六大学野球春季リーグの優勝決定戦、早大-明大が3日、神宮球場で行われる。2日は早大、明大ともに自校グラウンドで調整練習。早大のエース右腕、伊藤樹(たつき)投手(4年、仙台育英高)は、創設100周年を迎えた六大学では史上14度目となる優勝決定戦を前に、必勝を誓った。
チームの命運はエースの右腕に託された。早大・伊藤樹は明大との大一番を前に、西東京市の早大安部球場で約2時間、調整。5月19日の明大2回戦から〝4連投〟中だが、先発に意欲は十分だ。「疲労とか関係なく、チームを勝たせられるようにしたい」と、揺るがぬ決意を示した。
優勝決定戦は、六大学では史上14度目。2季連続は、1939(昭和14)年春、同年秋の早大-慶大以来2度目、早大-明大に限れば、2季連続は史上初となる。連盟創設100周年の節目に、新たな歴史の1ページを刻む。エースは、「最後まで成し遂げられるかは、選手としての力量の部分かなと思う」と視線を鋭くした。
昨秋も同じ顔合わせで優勝決定戦が行われ、伊藤樹が先発。3安打完封で2季連続優勝をつかみ取った。今春も明大相手に史上26度目の無安打無得点試合を達成するなど、相性は良いが油断はない。「この前までのことは無しとして考えたい。僕なりにゲームをつくって投げられればいい」と決戦を見据えた。
さらに、伊藤樹は過去の実績に頼らず、新たな戦略を練っている。「相手の打者をしっかりと研究し、弱点を突く投球を心がけたい」と語る。チームメイトもエースの言葉に感化され、一丸となって勝利を目指す。
また、明大側も早大の強力な投手陣に対抗するため、打線の強化に力を入れている。両校の熱い戦いが期待される中、ファンも熱狂的な応援を繰り広げている。
この試合は、東京六大学野球の歴史に新たな1ページを加えるだけでなく、今後の大学野球界の動向にも大きな影響を与えることだろう。