角田裕毅のF1カナダGP:マシン改善もトラフィックに阻まれ12位フィニッシュ
2025年F1第10戦カナダGPで角田裕毅はマシンの改善を実感したものの、トラフィックに阻まれ12位フィニッシュ。詳細なレース分析を紹介。

レース概要
2025年F1第10戦カナダGPでは、角田裕毅(レッドブル)が18番グリッドからスタート。上位勢がミディアムタイヤを選択する中、角田はハードタイヤを装着してレースに臨んだ。
レース展開
スタート直後、角田はランス・ストロール(アストンマーティン)をかわして17番手に上がる。しかし、DRSトレインに巻き込まれ、我慢のレースを強いられた。
「ペース自体は悪くなかったのですが、すごくよかったというわけでもなくて。ダーティエアのなかで走る時間が長くて、パフォーマンスを最大限に引き出すことができませんでした」
16周目にガブリエル・ボルトレート(キック・ザウバー)、21周目にはアレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)をオーバーテイクし、一時10番手を走行。しかし、1ストップ戦略が裏目に出て、ポイント圏外へと脱落した。
終盤の逆転
56周目にピットストップを終えた角田は、フレッシュなタイヤで逆転を狙う。しかし、66周目にマクラーレン勢の接触事故でセーフティカーが導入され、レースはセーフティカー状態のまま終了。角田は12位でフィニッシュした。
マシンの改善
角田は前戦スペインGPでの失速から抜け出し、新フロアの投入によりマシンの改善を実感。
「投入されたアップグレードによって、クルマは確実に改善されています」
ホンダ・レーシングの評価
ホンダ・レーシングの折原伸太郎は、角田の走りを次のように評価。
「FP3でまともに走ることができなかった不運をうまくリカバリーして、予選は11番手になったので、もしそこからスタートできていれば、もっと違った展開になっていたと思います。」
次戦への期待
次戦オーストリアGPのレッドブルリンクは、RB21との相性が良いため、クリーンな週末を期待したい。