2025年F1カナダGP:ガスリーがルノーCEO退任に懸念、チームの未来を語る

2025年F1カナダGPで、ピエール・ガスリーがルノーCEOの退任に懸念を表明。チームの未来と団結の重要性を語る。

ルノーCEO退任に悲しみと懸念

2025年F1第10戦カナダGPにおいて、アルピーヌのピエール・ガスリーは、ルノー・グループCEOのルカ・デメオが7月に退任するという発表について、悲しみと懸念を表明しました。このニュースは、ルノーのF1運営の将来に新たな不確実性を投げかけています。

デメオの功績とチームの未来

7月15日に正式に退任するデメオは、ルノーの自動車部門の方向性を再構築し、アルピーヌブランドを通じてF1への野望を復活させる上で極めて重要な役割を果たしました。デメオの指揮下でルノーは経営を合理化し、アルピーヌを独立したパフォーマンスブランドとして位置づけ、F1を世界戦略の中心に据えました。

ガスリーの反応

デメオ指揮下の2023年にアルピーヌに加入したガスリーは、15位に終わった第10戦カナダGP後にこのニュースについて尋ねられると、失望を隠しませんでした。

「まず、すべての情報を得る必要があると思う。僕はルカとはとてもよい関係を築いている。彼は僕をチームに迎え入れてくれた人で、とても刺激的な人だと思う」とガスリーは語りました。

「だから当然ながら最初の反応は、彼が去ってしまうのはとても悲しいということだ」

チームの団結と協力の重要性

アルピーヌは、5月に突如チームを去った元チーム代表のオリバー・オークスの後任として、F1界のベテランであるスティーブ・ニールセンを新チーム代表に任命するものとみられます。こうした変化のなかで集中力を維持する難しさについて尋ねられると、ガスリーは状況のなかに人的要素があることを認めました。

「それは理解できる。そう感じるのはまったく普通のことだし、人間として当然だ」

「そして、こういう時こそ僕たち全員がチームとして団結し、協力し合うことが重要だと思う。互いに助け合い、長期戦を信頼することだ」

今後の展望

アルピーヌにとって、今後数カ月は極めて重要な時期となるかもしれません。デメオの離脱により、ルノーがF1への投資を継続する意欲があるかどうかという疑問がふたたび浮上するのは確実で、ガスリー、彼のチームメイト、そしてチーム全体が、新たなリーダーがどのような方向を選択するのか不安とともに待つことになるでしょう。

ルノーを去るデメオは、自動車業界から完全に離れることになります。月曜日には、グッチやイヴ・サンローランなどのブランドを所有するフランスの高級品複合企業『ケリング』のCEOに就任することが確認されました。

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