東海大・湘南キャンパスの新施設「H3-Lab.」で高地トレーニングと暑熱対策を同時に実現
東海大・湘南キャンパスに完成した人工環境制御室「H3-Lab.」で、高地トレーニングと暑熱対策を同時に行える最新施設を紹介。

東海大学は2日、神奈川県平塚市の湘南キャンパスに新設された人工環境制御室「H3-Lab.」のオープニングセレモニーを行いました。この施設は、低酸素状態での心肺機能強化と暑熱対策を同時に行える日本でも数少ない施設です。
施設の特徴
- 低酸素環境: 酸素濃度を標高約5000メートルと同じレベルにまで下げることが可能。
- 温度・湿度制御: 気温は40度まで、湿度は80%までそれぞれコントロール可能。
- 広々とした空間: 低酸素室内にはランニングマシン4台を置いてもまだ余裕がある広さ。
今後の展望
将来的には、マスクをつなぐことで外にいながらも室内と同じ空気を吸うことができるようにする予定です。これにより、最大8-10人程度が同じ低酸素環境で練習できるようになり、箱根駅伝を走る10人が同時に低酸素トレーニングを行うことも可能となります。
監督のコメント
陸上競技部駅伝チームの両角速監督は、「長距離競技においては低酸素の高地トレーニングは近年、非常にポピュラーになっている。非常に長距離ブロックのわれわれとしても高地トレーニングを大切にしてきた」と語りました。
今年1月の箱根駅伝では、予選会14位で12年ぶりに出場がかなわなかった「湘南の暴れん坊」が、この最新鋭の施設から復活を期しています。