2025年7月5日、横浜アリーナで「氷艶 hyoen 2025 ―鏡紋の夜叉―」が開幕しました。フィギュアスケートのバンクーバー五輪男子シングル銅メダリスト・高橋大輔さんと、人気アイドルグループ「NEWS」の増田貴久さんがダブル主演を務めるこの舞台は、スポーツと日本文化を融合させた新たなエンターテイメントとして注目を集めています。

高橋大輔の「覇気」が炸裂

高橋大輔さんは、鬼役「温羅」を演じ、赤髪に銀のとげがついた赤い甲冑風の衣装をまとっていました。剣を振りかざす姿はまさに「温羅」そのもので、鬼気迫る表情と迫力あるスケートの節々からは「覇気」のようなオーラが感じられました。

圧巻の対峙シーン

今回のテーマは「桃太郎」の原型となった「温羅伝説」。特に注目されたのは、高橋さんが演じる温羅と、増田貴久さんが演じる吉備津彦たちが対峙するシーンです。10人あまりの相手が次々と襲い掛かる中、高橋さんは1メートルほどの剣を振り回しながらリンクを縦横無尽に駆け抜け、そのスピード感とパワフルさに観客は圧倒されました。

歌声と演技の魅力

高橋さんの生歌も大きな見どころの一つです。会場に初めて響き渡った歌声は、鳥肌が立つほど力強く、観客の心に深く届きました。また、青山凌大さん演じる温羅の親友・千秋との掛け合いも見逃せません。怒鳴り声から消え入りそうなか細い声まで、様々な声色を使い分ける高橋さんの演技は、まさに表現者としての凄みを感じさせました。

新たな一面を見せる舞台

高橋さんはこの舞台について、「新たな自分の一面をお見せできるよう、最終日まで全力で挑みます」と語っています。その思いは、舞台の節々からひしひしと伝わってきました。「氷艶」はただのアイスショーではなく、スポーツと日本文化を融合させた新たなエンターテイメントとして、今後も注目を集めていくことでしょう。