中日・金丸夢斗、プロ初勝利を目指す!地方球場での巨人戦でチームの起爆剤に
中日ドラゴンズのルーキー・金丸夢斗が、地方球場での巨人戦でプロ初勝利を目指す。チームの起爆剤となるか注目される。

中日ドラゴンズのドラフト1位ルーキー・金丸夢斗投手(22)が、8日にヤマリョースタジアム山形で行われる巨人戦でプロ7度目の先発マウンドに上がる。チームは6カード連続負け越しで借金10。踏ん張りどころで起爆剤となるプロ初勝利を目指す。7日は山形へ移動後、同球場で練習した。
午後4時を過ぎても、30度以上の暑さが残るヤマリョースタジアム。金丸は顔を火照らせながら、入念にグラウンド状態をチェックしていた。マウンドからの投球練習やゴロ捕球でひと通り確認を終えた左腕は「ゴロもよく跳ねていたので(グラウンドも)硬い球場。よく言われる地方球場の軟らかさとかはなかった。マウンドも気にならないですね」と大粒の汗を拭った。
プロ7度目の先発登板は1軍では初の地方球場。ただ、昨年まで地方の球場での試合がほとんどの大学野球で慣らしただけに「普段と違う環境ですけど、きょうしっかり練習できた。地方ということをあまり気にしすぎないように。いつも通り、目の前のことに集中するだけ」と意に介さない。
自身にとっても早くつかみたいプロ1勝。それは金丸だけでなくチームにも影響を与えうる。現在チームは6カード連続負け越しで、借金10。上位進出を目指す上で必要となるのは、勢いをもたらす起爆剤。8日に先発するゴールデンルーキー・金丸と、9日の先発が予想される開幕投手・高橋宏の2人に勝ちがつくことで、浮上の雰囲気も生まれてくる。
左腕が対峙するのは、巨人打線。プロ2戦目だった5月16日に敵地・東京ドームで初顔合わせ。6イニングを投げ、増田陸に許したソロ本塁打の1点のみ。堂々のピッチングを披露した。リターンマッチは当然、研究し、研究されることになる。「もう一度データを入れて臨みたい。(前回の増田陸に打たれた本塁打は)迷いが出た球。あすは迷いなく投げ込みたい」。頭にデータをたたき込み、腹をくくって、捕手のミットに自分のボールを突き刺す。