重岡優大が現役引退を表明、弟・銀次朗との新たな挑戦へ
重岡優大が現役引退を表明し、弟・銀次朗との新たな挑戦に向けて決意を語る。

重岡優大、現役引退を表明
プロボクシングのWBC世界ミニマム級前王者である重岡優大(28)が、2025年8月13日に自身のインスタグラムを更新し、現役引退を表明しました。3月30日に愛知県国際展示場で行われたWBC世界同級王者メルビン・ジェルサエム(31)との再戦で、0-3の12回判定で敗れた試合が最後の試合となりました。
弟・銀次朗の現状
弟であるIBF世界同級前王者の重岡銀次朗(25)は、5月の世界戦後に急性右硬膜下血腫のため開頭手術を受け、現在は経過観察中です。意識はまだ戻っていませんが、6日に大阪市内の病院から出身地の熊本県内の病院に転院しました。優大は「先日、弟・銀次朗が熊本の病院に転院しました。そして今日、俺・優大はボクシング引退を決意しました」と報告しました。
感謝の言葉と決意
優大は「国立病院大阪医療センターの先生方、看護師の皆さんのおかげで銀次朗は今も生きています。本当に感謝しています。命の恩人です。銀が元気になったら、必ず2人で挨拶に行きます」と感謝を述べ、「今は熊本の病院で、1日3時間・3種類のリハビリに挑戦中です。『諦めるなよ、頑張れよ』と毎日声をかけ、あいつの心の炎を消さないよう支えています」と銀次朗の様子を伝えました。
兄弟の絆と新たな夢
「6歳から共に格闘技を始め、これまで2人で数えきれない壁を乗り越えてきました。銀がいたから、俺はここまで来れた。銀の夢は大きく、まだまだ夢半ばでしたが、これからの人生を彩るのは兄である俺の役目だと思っています。銀には、ボクシングをやってきたことを後悔してほしくない。そこで出会った人たち、経験した全てが財産だから。今でも銀を心配してくださる方々から、毎日メッセージが届きます」と弟への思いをつづりました。
引退後のプラン
さらに「これから『ここに行けば銀次朗に会える!』そんな場所を作ります。それが俺の新しい夢です。着々と計画は進んでいます。そのために俺も引退を決意しました。後悔はありません。ここからが本当の勝負だろ」と引退後のプランを披露。「空手やボクシングで学んだこと--毎日コツコツ、日々努力、継続は力--を胸に、新しい道で銀と一緒に花を咲かせます」と決意を記しました。
最後のメッセージ
最後に「引退しますが、これからも重岡兄弟の生き様を見ていてくれたら嬉しいです。今までたくさんの応援、本当にありがとうございました。みんな、絶対また会おうぜ」とメッセージを残しました(インスタグラムでのコメントはすべて原文ママ)。