イチロー氏の殿堂候補選出に寄せられた期待と疑問
イチロー氏が殿堂入りの投票で一票足りず、未投票の記者に対する反響が話題に。

イチロー氏(51=マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクター)は、全米野球記者協会(BBWAA)の投票によって、今年の米国野球殿堂入りの可能性が注目されています。ただし、394人の投票者の中でイチロー氏に投票しなかった人物がいることが話題となっています。実際、公式サイトで発表された内容によると、公開に同意した321人は全員がイチロー氏を選びました。
イチロー氏は、得票数393票で満票に1票届かず、この結果を受けて「自宅に招待してこの未投票の記者と一緒にお酒を飲みたい」と語っています。これは、彼のユーモアさとファンへの親しみを感じさせる発言です。米スポーツサイトのアスレチックによれば、この投票者は依然として不明のままで、「イチローを鼻であしらった」と表現されています。
この論争は、ESPNの記者ジェフ・パッサン氏が「投票内容の公開は必要であり、説明責任が求められる」と指摘するなど、多くのメディアで取り上げられています。また、2020年に殿堂入りしたデレク・ジーター氏も同様に満票を逃し、その際にも未投票者が特定されなかったことが記憶に残っています。
さらに、BBWAA公式サイトによると、2016年12月に記名投票を求めたが却下された過去があります。今回の出来事がきっかけとなり、今後再びこの議論が呼び起こされることは間違いありません。イチロー氏の殿堂入りが実現するのか、そして、未投票の記者が誰なのか、その行方に注目が集まります。