力士の挑戦:健康診断での採血劇
大相撲の力士・錦丸が健康診断で血管探索に奮闘したエピソードを紹介します。

大相撲の序ノ口に所属する錦丸(朝日山)は、2025年2月5日、東京・墨田区の両国国技館で行われた健康診断を受けました。彼は自身の体重が220キロを超えたことを喜びながら報告しましたが、診断のクライマックスである採血時に困難に直面しました。
採血の苦悩
初めに右手の甲に針を刺しましたが、採血は失敗。後ろで見守っていた同部屋の炎鵬もハラハラしながら見守ります。血管を見つけるために、ゴムチューブで腕を締め付けるも、筋肉に隠れた血管はなかなか見つかりませんでした。さらには、ゴムチューブが破けるというアクシデントも発生。時間が経つにつれ、錦丸の焦りは高まり、「もう、とりあえず刺しちゃいましょう」と切り出します。
力士の忍耐
結局、2針目を右腕に刺しましたが、またもや失敗。こうして、相撲診療所での延長戦が始まることになりました。診察室に入ったものの、20分間の悪戦苦闘の末、ようやく左肘付近から血液の採取に成功。止血テープを貼った錦丸が笑顔で姿を見せると、安堵の表情が見受けられました。「ホッとした。このまま血が採れなかったら、ずっとここに残ることになるかと思った」と、彼は大きなため息をつきました。
過去には一日に7回も針を刺したことがある彼ですが、今回は一歩及ばずでした。同部屋の三段目・志摩錦も「朝から何も食べていなくて腹ぺこ」と、疲れた様子で付け加えました。健康診断の会場に到着したのは午前11時、終了して外に出ると、すでに午後12時半を過ぎていました。