朝力丸 異色の経歴を持つ力士が前相撲で白星デビュー
千葉大学出身の朝力丸が、大阪屈指の進学校から一浪を経て国立大学に進学し、文学部で言語学を専攻した異色の経歴を持つ力士として注目を集めています。

前相撲が行われ、千葉大学出身の朝力丸(高砂)は住吉(二所ノ関)をはたき込んだ。
大阪屈指の進学校、大阪星光学院から一浪を経て千葉大に進学し、文学部で言語学を専攻した変わり種。突き押しで攻め込み、思い切ってはたいた。「楽しかったですね。緊張よりワクワクの方が大きかった」と笑顔を見せた。地元の両親と妹からの声援に感謝した。
高校1年で柔道部を辞めた頃にテレビ中継で大相撲への憧れを抱き、力士を志した。大学1年夏で相撲を開始し、東大時代の須山(現三段目)と稽古を行うなどしたという。
京田力丸の本名からしこ名を朝力丸とし、しこ名の名前は父から哲次を用いた。角界入りを「後悔はしていない」と言い、「なりたいのにならないと、絶対に死ぬとき後悔する。つぶれてもいいから一回経験したかった」と語った。
就職活動は行わず角界入りを模索。高砂部屋に入門してまだ1週間。「生活がキツいですね。自分一人じゃなく皆さんのことを考えないといけない」と語った。相撲人生は始まったばかり。「一日一日を精いっぱい生きたい」と誓っていた。