第 97 回選抜高校野球で評価を上げたドラフト候補【野手編】
第 97 回選抜高校野球で活躍した野手たちの中から、ドラフト候補となる選手を紹介します。

横浜のセンター、阿部葉太は入学直後からレギュラーとなり、昨年夏は 2 年生ながら主将も任されて話題となりました。今大会でも 1 回戦の市和歌山戦こそ力みが目立って 1 安打に終わったが、2 回戦の沖縄尚学戦では右中間スタンドに飛び込む先制スリーランを放つなど 4 打点の活躍。決勝でも 4 安打 3 打点の固め打ちを見せて 5 試合で 10 安打、10 打点、打率.455 と見事な成績を残しました。体格は年々たくましくなっており、それに比例するようにバッティングも力強さがアップしているように見えます。豪快に引っ張るだけでなく、左方向にも強い打球を放ち、低めの変化球も拾うようにしてさばくなど対応力も高いです。またセンターの守備でも決勝戦ではあわやタイムリーという当たりをダイビングキャッチするなど球際に強く、走塁面でも 4 盗塁を決めるなど積極的に次の塁を狙う姿勢も光りました。外野手としての総合力は高校生ではナンバーワンということを示した大会と言えるでしょう。早い段階から大学進学という話もありますが、もしプロ志望に転じた場合は高い順位での指名もありそうです。