2025年全日本大学野球選手権:ドラフト候補の野手たちが熱戦を繰り広げる
2025年全日本大学野球選手権で活躍したドラフト候補の野手たちを紹介。東海大の大塚瑠晏や東北福祉大の佐藤悠太など、注目選手の活躍を詳しく解説。

2025年の全日本大学野球選手権は、ドラフト候補となる選手たちが数多く出場し、NPBやMLBのスカウト陣も視察に訪れるほどの熱戦となりました。特に野手たちの活躍が目立ち、その中でも東海大の大塚瑠晏と東北福祉大の佐藤悠太が際立っていました。
大塚瑠晏(東海大4年・遊撃手)
大塚瑠晏は1回戦の青森大戦で第1打席で先制の2ランホームランを放ち、その後も2打席連続で内野安打を記録するなど、3安打2盗塁と素晴らしい成績を残しました。続く城西国際大戦でも3安打1盗塁、準々決勝の早稲田大戦でも1安打1四球、準決勝の福井工大戦でもホームランと犠牲フライを放ち、4試合で16打数8安打、2本塁打、3盗塁と見事な成績を残しました。
佐藤悠太(東北福祉大3年・外野手)
佐藤悠太は1回戦と2回戦ではシングルヒット1本に終わり、2試合で4三振と苦しんでいましたが、準決勝ではツーベースとホームランを含む4安打、決勝でもスリーベースを含む3安打の大活躍でチームの優勝に大きく貢献し、MVPにも輝きました。特に準決勝のホームランはセンターバックスクリーンの左に飛び込む特大の一発であり、来年のドラフト1位候補と言われている鈴木泰成から打ったという点も大きなプラス要因でした。
秋山俊(中京大4年・外野手)
秋山俊は1回戦の久留米工大戦で第1打席で四球を選んだ後、ライトスタンドへのホームラン、レフトオーバーのツーベース、センター前ヒットときれいに三方向に打ち分けてあわやサイクルヒットの活躍を見せました。続く近畿大戦でもレフト前ヒットとセンターオーバーのタイムリースリーベースを放ち、3試合で9打数5安打3打点、長打3本と見事な結果を残しました。
小田康一郎(青山学院大4年・一塁手)
小田康一郎は準々決勝の北海学園大戦で第2打席にセンターへのツーベースを放つと、7回の第4打席には146キロのストレートをレフトスタンドへ叩き込んでみせました。大会を通じては3試合で4安打と少しミスショットも目立ちましたが、盗塁も2つ決めて足でもアピールしています。
常谷拓輝(北海学園大4年・遊撃手)
常谷拓輝は敗れた準々決勝の青山学院大戦で3安打を放つなど3試合で12打数6安打を記録しました。すべてシングルヒットでしたが、巧みなリストワークで高いレベルの投手を相手にも対応できるところを見せました。
これらの選手たちの活躍により、2025年の全日本大学野球選手権は大いに盛り上がり、来年のドラフトでも彼らの名前が大きく取り上げられることでしょう。