古賀塔子の驚異的な成長:ヨハン・クライフ賞候補としての軌跡
19歳のセンターバック、古賀塔子がヨハン・クライフ賞候補にノミネート。オランダでの急成長と日本代表での活躍を追う。

オランダでの飛躍
19歳のセンターバック、古賀塔子はオランダ女子1部・フェイエノールトで目覚ましい成長を遂げています。173cmの恵まれた体格と、対人スキル、スピード、ビルドアップ力を武器に、10代で海外に挑戦し、なでしこジャパンの最年少DFとして着実にステップを踏んできました。
ヨハン・クライフ賞候補
2025年5月13日、古賀はエールディビジで最も才能ある若手に贈られる「ヨハン・クライフ賞」の候補5人にノミネートされました。この賞は、戦術理解や技術、創造性、責任感、協調性など14項目の基準で評価され、監督や選手、OGの投票によって選出される権威あるものです。
オランダでの挑戦
古賀は高校卒業と同時に海を渡り、オランダでの日々をこう振り返ります。「アカデミー時代は自分より背の高い選手がいなくて、フィジカル的に有利な場面が多かったんです。でも、オランダでは自分より大きくて足の速い選手がたくさんいます。しっかり予測して守備をしないとすぐに失点につながるのは、日本では実感できなかった部分です」
万能型DFとしての活躍
古賀は1対1のスキルと予測力、スピード、ビルドアップ能力を兼ね備え、センターバック、サイドバック、ボランチと複数ポジションをこなす新世代の万能型DFです。剛健さと柔軟性、知性を兼ね備えたプレーは、森保ジャパンの冨安健洋にたとえられることもあります。
ビルドアップ能力の評価
1年目はチーム事情でボランチを務めた古賀ですが、今季は本職のセンターバックに定着し、ビルドアップ能力も監督のジェシカ・トーニーから評価されています。「オランダでは1対1で守る場面が多くて、マークを外されると失点に直結します。だからこそ、大きな選手にも頭を使って対応することが求められます。監督からは、ボールを持ち出してゴール前までつなぐプレーも求められていて、去年ボランチをやった経験が生きて柔軟にプレーできるようになったと思います」