早大・伊藤樹の劇的復活!ノーノー翌日に満点リリーフでリーグ18勝達成
早大のエース・伊藤樹がノーヒットノーラン翌日に満点リリーフでリーグ通算18勝を達成。吉田瑞の決勝弾が勝利を呼び込んだ。

早大の劇的勝利
2025年5月20日、神宮球場で行われた東京六大学野球春季リーグ戦第6週第3日、早大と明大の対戦は延長10回の末、早大が8-6で勝利を収めた。この試合で注目を集めたのは、早大のエース・伊藤樹投手(4年)だ。伊藤はノーヒットノーランを達成した翌日にもかかわらず、9回から登板し1回2/3を無失点に抑え、リーグ通算18勝目を挙げた。
伊藤樹の奮闘
伊藤は前日のノーヒットノーラン達成後、15日夜に38度の高熱を患っていた。小宮山悟監督(59)はこの日の起用を見送る方針だったが、捕手の吉田瑞樹(4年)が「ここの場面は樹しかいない。ウチで一番信用している投手なので」と進言し、9回のマウンドに上がった。伊藤は最後の打者を自己最速タイの151キロ直球で空振り三振に斬り、勝利を確実なものにした。
吉田瑞の決勝弾
伊藤の奮闘に加え、吉田瑞の活躍も見逃せない。吉田は10回に決勝のリーグ戦初アーチを放ち、その後の伊藤のダメ押し適時打も呼び込んだ。吉田は「慶応には負けられないので準備したい」と最終週の早慶戦へ気持ちを切り替えた。
リーグ優勝の行方
20日現在、優勝決定は第7週以降に持ち越された。現時点では5位の法大まで優勝の可能性は残されている。慶大があす21日の法大4回戦に勝てば明大、早大、慶大の3校に絞られる。7勝3敗1分けで首位の明大は自力優勝の可能性があり、法大との最終カードに2連勝すれば優勝が決まる。
早大は伊藤樹と吉田瑞の活躍で、リーグ3連覇への可能性を残した。今後の試合にも注目が集まる。