現代NBAの新潮流:ビッグ3から9人体制へ
ケビン・ガーネットが現代NBAの新たなトレンドについて語り、ビッグ3から9人体制への変化を解説。

ビッグ3の時代の終焉
2010年代のNBAでは、マイアミ・ヒートやゴールデンステイト・ウォリアーズなどのチームが「ビッグ3」を結成し、優勝を重ねてきました。しかし、殿堂入り選手のケビン・ガーネット(KG)は、自身のポッドキャスト番組『KG Certified』で「ビッグ3の時代はもう終わった」と断言しました。
9人体制の重要性
KGは、今季のオクラホマシティ・サンダー、インディアナ・ペイサーズ、セルティックスを取り上げ、バランスの取れたロスター構築の重要性を強調しました。「今の勝利のレシピはビッグ3じゃない。OKC、ボストン、インディアナがやってることが答えだ。今は3人いれば十分なんて時代じゃない。9人必要なんだ」と述べています。
ペイサーズの成功例
ペイサーズは、タイリース・ハリバートンとパスカル・シアカムという2人のオールスターを中心に、マイルズ・ターナー、アーロン・ネスミス、アンドリュー・ネムハードが脇を固め、ベンチにもTJ・マッコネル、ベネディクト・マサリン、ベン・シェパード、オビ・トッピンなど、頼れる戦力が揃っています。KGは「9~10人の信頼できる戦力がいる。誰も34分以上プレーしていないと思う。それくらい選手層が厚いってことだよ」と称賛しています。
サンダーとセルティックスの例
サンダーも、シェイ・ギルジャス・アレキサンダー、ジェイレン・ウィリアムズ、チェット・ホルムグレンに加え、ディフェンスに定評のあるルージェンツ・ドート、アイザイア・ハーテンスタイン、アレックス・カルーソ、ケイソン・ウォーレス、控えもアーロン・ウィギンズ、アイザイア・ジョー、ジェイリン・ウィリアムズといった計算できる人材がいます。セルティックスも、ジェイソン・テイタム、ジェイレン・ブラウン、クリスタプス・ポルジンギスのトリオだけでなく、ドリュー・ホリデー、デリック・ホワイト、アル・ホーフォード、ペイトン・プリチャードといった選手の存在が大きな武器となっています。
新たなトレンド
15年のプロ入りからペイサーズ一筋でプレーしてきたターナーは、ファイナル進出決定後に「これはリーグにとって新たな構想だと思う。スーパーチームは、以前ほど効果的じゃなくなっている。僕がリーグ入りしてから、それがトレンドだったけどね。でも今のトレンドは、僕たちやOKCがやっているような形さ。若手たちが走り回ってディフェンスをしている」と語りました。
結論
ビッグ3は話題性があり、グッズの売上にもつながりますが、KGが指摘するように、9~10人の信頼できる戦力を揃えることが、現代のNBAで頂点に立つための新しいスタイルになるかもしれません。