マイルズ・ターナーが語るNBAの新たな潮流:ペイサーズの成功と未来
ペイサーズの最古参選手マイルズ・ターナーがNBAの新たなトレンドについて語り、チームの成功と未来に光を当てる。

2000年を最後に頂上決戦から遠ざかっていたインディアナ・ペイサーズが、「NBAプレーオフ2025」でイースタン・カンファレンスを12勝4敗で勝ち上がり、オクラホマシティ・サンダーとの「NBAファイナル2025」へと駒を進めました。
ファーストラウンドでミルウォーキー・バックス、カンファレンス・セミファイナルでクリーブランド・キャバリアーズをそれぞれ4勝1敗で下し、カンファレンス・ファイナルではニューヨーク・ニックスを4勝2敗で撃破。ペイサーズにはタイリース・ハリバートン、パスカル・シアカムというオールスターに複数回選ばれた選手たちがいるとはいえ、チーム最古参は在籍10年目のマイルズ・ターナーです。
211センチ113キロのビッグマンは、これまで何度もトレードトークに浮上するなか、キャリア2年目からペイサーズ不動の先発センターを務めてきました。今年のプレーオフでも16試合の出場で平均30.3分15.2得点4.9リバウンド1.4アシスト2.3ブロックにフィールドゴール成功率52.5パーセント、3ポイントシュート成功率40.3パーセント(平均1.6本成功)をマークしています。
インディアナがスモールマーケットということもあり、ファイナル進出を決めた後、ターナーは『SportsCenter』へこう話していました。
「このプレーオフのシリーズで、多くの人たちは初めて僕らのプレーを見ている。僕らは多くの試合でテレビ中継されないからね。自分たちが彼らから注目してもらうまで、関心を持ってもらえない。けど僕らはこうして成功を収めたんだ。自分たちが最高にかっこいいチームじゃないことは分かっているけど、結果を残したんだ」
ペイサーズは今年のプレーオフで7選手が全16試合に出場しているほか、ベネディクト・マサリンが15試合、ベン・シェパードとトーマス・ブライアントが各14試合、ジャレス・ウォーカーが12試合プレーしており、選手層の厚さも光ります。
ペイサーズにはスーパースターと呼べる選手はいないかもしれません。ただ、チーム一丸となって見事なケミストリーを奏でて攻防両面で相手を圧倒するチームであり、イーストを制して頂上決戦まで勝ち進んだことは特筆に値します。そんなチームをターナーはこう話します。
「これはリーグにとって新たな構想だと思う。スーパーチームは以前よりも効果的ではなくなっている。僕がリーグ入りしてから、それがNBAでトレンドだったけどね。それが変わったのさ。僕らやOKC(サンダー)がやっていることこそが、新たなトレンドなんだ。若い選手たちが走り回ってディフェンスをしている」
サンダーとペイサーズによる頂上決戦は、6月6日(現地時間5日)にスタートします。運動量豊富な両チームが激突し、どちらが先に勝利を手にするのか。今年のファイナル初戦まであと少し。期待は高まるばかりです。