37歳タチアナ・マリアがHSBC選手権で予選からの快挙!WTA500最年長優勝を達成
37歳のタチアナ・マリアがHSBC選手権で予選から勝ち上がり、WTA500最年長優勝を達成。決勝ではアマンダ・アニシモワを破り、感動の勝利を飾りました。

2025年6月15日、女子テニスのHSBC選手権シングルス決勝が行われ、予選からの勝者であるタチアナ・マリア(ドイツ)が大会第8シードのアマンダ・アニシモバ(米国)を6-3、6-4で撃破し、WTA500大会では最年長となる37歳での優勝を果たしました。
マリアの快進撃
マリアは今大会を迎えるまで9連敗中で、本戦に出場するには2試合の予選を突破しなければなりませんでした。しかし、得意とするグラス(芝)コートで、スライスを多用するスタイルを駆使して第6シードのカロリーナ・ムホバ(チェコ)、第4シードのエレナ・ルバキナ(カザフスタン)、そして今年の全豪オープン女王マディソン・キーズ(米国)を次々と撃破して決勝に進出しました。
決勝の戦い
決勝では、アニシモワを圧倒し、快進撃を締めくくりました。この勝利は、マリアにとってシングルス通算4勝目で、2023年のコルサニータス・カップ以来のタイトルを手にしました。また、ドイツの選手がWTA500で優勝するのは、2018年のアンゲリク・ケルバー以来となります。
歴史的瞬間
女子の大会が英クイーンズクラブで行われるのは52年ぶりで、マリアは1973年大会を制したオルガ・モロゾワ以来の女子チャンピオンとなりました。当時の優勝賞金はわずか1000ポンド(約19万5000円)でしたが、今回のマリアは12万ポンド(約2350万円)を手にし、さらに30日開幕のウィンブルドン選手権に向けて大きな自信を得ました。
今後の展望
2児の母で、過去に出産のため2度ツアーを休養しているマリアは、今回の優勝でさらに高いモチベーションを持ってウィンブルドン選手権に臨むことでしょう。彼女の今後の活躍に期待が集まります。