河村勇輝のNBA挑戦2年目:シカゴ・ブルズでの新たな可能性
河村勇輝がシカゴ・ブルズで迎えるNBA2年目の挑戦。サマーリーグでの活躍に期待が集まる。

河村勇輝のNBA挑戦2年目
河村勇輝のアメリカ挑戦2年目は、ラスベガスでスタートする。7月3日、NBAの名門シカゴ・ブルズは10日から開幕するサマーリーグのロースターを発表。14人のメンバーに河村も含まれ、“砂漠の不夜城”と呼ばれるラスベガスで開催される真夏のビッグイベントへの初出場が決まった。
サマーリーグでの期待
ロースターには昨年度ドラフト1巡目全体11位指名のマタス・ブゼリス、今年度のドラフト1巡目12位で指名を受けたフランス人のノア・エセングらが名を連ねるが、そんな中でも河村は話題の中心になるはず。発表直後、スポーツ・イラストレイテッド誌の電子版もさっそく記事を発信していた。
「最も多くのフォロワーを持つ名前は元メンフィス・グリズリーズのファン・フェイバリット(人気者)、カワムラだろう。サマーリーグでも大注目を集めるに違いない」
河村のプレースタイル
2024-25シーズン、グリズリーズの2ウェイ契約選手としてプレーした河村は、ルーキーながらGリーグで平均12.7得点、8.4アシストの好成績をマーク。スピーディかつ華やかなパスワークは評判になり、スーパースターのジャ・モラントと親しくなったことでも話題を呼んだ。米国内で長年活動し、マーケットを熟知したある代理人によると、今回のサマーリーグでも河村はブルズの中心的な役割を得ることが予想されているという。
「カワムラは昨季の2ウェイ契約選手であり、NBAとGリーグでも実績がある。ラスベガスでも主力として使われるはずだ」
ブルズの未来
昨季39勝43敗でイースタン・カンファレンス15チーム中10位に終わったブルズは来季も上位進出が期待されているチームではない。制限付きFAになったPGジョシュ・ギディーの残留は不確かだが、それがどうなろうと、もうしばらくは我慢の時間を余儀なくされることだろう。
まだ気が早いが、来季は将来を睨んで積極的に勝ちにはいかない“タンキング”の状態に入る可能性も見えてくる。昨季、群雄割拠のウェスタン・カンファレンスに属したグリズリーズでなかなかプレー機会に恵まれなかった河村にとって、“再建状態”に近い位置にいるブルズは悪い環境ではない。