【NBA】サンズの大胆な戦略:ブラッドリー・ビールの契約バイアウトで未来を切り開く
サンズがブラッドリー・ビールの契約バイアウトを検討中。ケビン・デュラントのトレード後、チームの財政戦略が注目される。

サンズの大胆な戦略
2025年7月6日、NBAの世界を震撼させる大きなニュースが飛び込んできた。ケビン・デュラントがサンズからロケッツに移籍するトレードが正式に発表された。このトレードは、7チームを巻き込む大型取引となり、サンズはジェイレン・グリーンやディロン・ブルックス、今年のNBAドラフト10位指名権など多くの対価を得た。
ブラッドリー・ビールの契約バイアウト
しかし、サンズの動きはこれだけでは終わらない。『Arizona Republic』によると、サンズはブラッドリー・ビールとの契約バイアウトについて協議しているという。ビールはウィザーズ時代に5年2億5000万ドルの契約を結んでおり、残り2年1億1000万ドルの契約が残っている。
ビールの現状と評価
2023年夏にサンズに移籍して以来、ビールは「まずまず」のプレーを見せている。昨シーズンは53試合に出場し、17.0得点、3.7アシスト、3ポイントシュート成功率38.6%を記録した。しかし、高額年俸に対しての期待値が高く、サンズのファンからは不満の声が上がっている。
サンズの財政戦略
サンズとしては、ビールの残り1億1000万ドルの契約を9000万ドル程度の支払いで破棄できれば、その9000万ドルを5年分割にしてサラリーキャップに計上できる。これはデイミアン・リラードに対してバックスが使った方法で、今後5年間に渡ってサラリーキャップが圧迫されるが、1年あたりのサラリーは削減でき、サンズの場合は現状のセカンドエプロン超過を解消できる。
ビールの未来
ビールにとっても、バイアウト合意で収入の一部を失うことになるが、高額年俸に見合わないという評価から解放されるメリットは大きい。32歳のビールはまだまだ働ける年齢であり、このバイアウトが彼のキャリアを再浮上させる転機となるかもしれない。