2025年の函館2歳Sは、地方所属のスペシャルチャンス（牡2、ホッカイドウ・田中淳司厩舎）と落合玄太騎手のコンビが注目を集めています。このレースでは、地方所属馬が過去に3勝を挙げており、地方所属騎手も2勝を記録しています。今回は、2005年の「地方コンビ」の勝利を振り返りながら、スペシャルチャンスと落合騎手の再起を期待します。

2005年の函館2歳S

2005年の函館2歳Sでは、デビュー戦を3馬身半差で圧勝したアドマイヤカリブが不動の主役でした。武豊騎手とのコンビで、単勝オッズは1.3倍の一本被りでした。以下、桜花賞馬のチアズグレイスを母に持つチアズガディスが7.3倍の2番人気、道営所属のモエレジーニアスが13.2倍の3番人気で続きました。

レースは伏兵のアイアムエンジェルが逃げ、大外11番枠のアドマイヤカリブがジワッと番手へ。モエレジーニアスとラッシュライフがこれをマークし、チアズガディスも差がなく続きました。直線では、アドマイヤカリブが押し切りを図るも反応が鈍く、外から並びかけたモエレジーニアスがラッシュライフの追い上げをアタマ差で凌ぎ、見事に勝利を収めました。

五十嵐騎手とモエレジーニアスの活躍

五十嵐冬樹騎手は、モエレジーニアスとのコンビでJRA重賞4勝目を挙げました。モエレジーニアスは前走のラベンダー賞に続く中央連勝で重賞初制覇を果たし、その後も札幌2歳Sで3着、北海道2歳優駿で2着と奮闘。この年のNARグランプリ最優秀ターフ馬、そしてホッカイドウ競馬の年度代表馬（2歳部門）に選出されました。

2025年の期待

2025年の函館2歳Sでは、スペシャルチャンスと落合玄太騎手が20年ぶりの地方所属騎手の勝利を目指します。過去の栄光を振り返りながら、新たな歴史を刻むことができるか、注目が集まっています。