阪神タイガースのドラフト戦略が生んだ生え抜き軍団の躍進
阪神タイガースのドラフト戦略が生んだ生え抜き軍団の躍進を探る。過去10年のドラフト指名選手の活躍とチームの成功を分析。

生え抜き選手が牽引する阪神タイガース
セ・リーグで首位を独走する阪神タイガース。その強さの秘密は、過去10年間のドラフト戦略にある。特に注目すべきは、生え抜き選手の活躍だ。2003年と2005年のリーグ優勝時とは異なり、現在のチームはFAやトレードで獲得した選手ではなく、ドラフトで指名した選手が主力を担っている。
上位指名選手の活躍
過去10年間のドラフトで指名された選手の中でも、特に上位指名で獲得した選手の活躍が目立つ。2015年2位の坂本誠志郎、2016年1位の大山悠輔、2018年1位の近本光司、2020年1位の佐藤輝明、2020年2位の伊藤将司、2022年1位の森下翔太、2024年1位の伊原陵人など、多くの選手がチームの主力として活躍している。
ドラフト戦略の転換点
大きな転換点となったのは、2015年のドラフトだ。就任した金本知憲監督の意向が強く反映され、エース、4番、トップバッター候補など、スケールの大きい選手を積極的に1位で獲得する方針が打ち出された。その結果、明治大の高山俊を1位で指名し、ヤクルトとの競合の末に引き当てた。高山は新人王に輝くなど大きなインパクトを残し、その成功がドラフト戦略に与えた影響は大きかった。
未来への期待
阪神タイガースのドラフト戦略は、過去10年間で大きく改善され、生え抜き選手が主力を担うチーム作りに成功している。今後もこの戦略を継続し、さらなる躍進を期待したい。