【VNL女子準決勝】日本vsブラジル 熱闘5セットの軌跡 最終セットに懸けた闘志と戦術分析
VNL2025準決勝で日本女子代表がブラジルと熱戦を繰り広げ、第4セットの劇的逆転でフルセットまで戦い抜いた試合の詳細分析。石川真佑ら選手の活躍と今後の展望を解説。

第4セットの大逆転劇
荒木彩花の起用が鍵に。ミドルブロッカー荒木の先制ブロックで流れを掴み、島村春世の速攻(成功率82%)と関菜々巳の鋭いダイレクト攻撃が9-6の好スタート。
- 佐藤淑乃の復活: サーブミス続きから一転、12-10で決めたエースサーブ
- 攻撃バランス: 左サイド石川(22得点)と右サイド和田のクロス攻撃が機能
- ブロック戦略: 対ブラジルエース・ガビアへの集中ブロック(計14本)
最終セットの攻防
8-15で力尽きた第5セットでは、ブラジルの経験値が勝負を決定。
データ比較 | 項目 | 日本 | ブラジル |
---|---|---|---|
スパイク成功率 | 48% | 53% | |
ブロック得点 | 11 | 15 | |
サーブエース | 5 | 8 |
次戦への布石
27日のポーランド戦に向け、中田久美監督は「サーブレシーブ精度向上」を課題に挙げた。リベロ小島満菜美のカバー範囲拡大が次勝負の鍵となる。
専門家コメント
元日本代表・大山加奈氏「セッター関の展開判断が成長。クイック攻撃のバリエーション増加が期待」