バレーボール日本代表、VNLでの経験を糧に世界選手権でのメダル獲得を目指す
日本バレーボール代表がVNLでの経験を活かし、世界選手権でのメダル獲得を目指す。男女共に成長と課題を分析。

女子代表の戦い
女子バレーボール日本代表は、VNLでの戦いを通じて多くの経験を積みました。7月27日の準決勝ではブラジルに2-3で敗れ、3位決定戦へ進みましたが、ポーランドに敗れて4位に終わりました。ブラジルとの戦いでは、短期間での修正力が期待を感じさせましたが、相手ブロックに捕まっての失点が多く、課題として残りました。
フェルハト・アクバシュ監督は、「メダルに届かなかったのは悔しいが、チーム全体に素晴らしい経験をできた」と語りました。若手選手たちは、世界トップとの真剣勝負を演じて最終日まで残った経験は得難いものだと感じています。
男子代表の戦い
男子代表は準々決勝でポーランドにストレート負けを喫しました。第1、2セットはあと少しで奪取できそうなところまで近づきましたが、第3セットは攻撃がことごとく相手の高いブロックに捕まり、壁を感じさせられました。
石川祐希主将は、「1、2セット目でチャンスがあったところを取り切れなかったのと、3セット目に被ブロックが増えたのが敗因」と振り返りました。被ブロックについては、「勝負に行って間違った判断をした」と反省しました。
若手選手の成長
社会人1年目の秋本美空(18)は、今秋ドイツ・ブンデスリーガ1部の名門・ドレスナーに加入します。秋本は、「(日本代表には)海外で活躍している選手もいるけど、それでも海外相手に勝てないんだと、今回の大会で学んだ。もっと成長したいと思った」と語りました。
東京・共栄学園高時代から海外を意識し、それを支援してくれる姫路を進路に選んでいた秋本。代表での実戦を通して、イタリア・セリエAでプレーする主将の石川真佑(25)=ノバラ=らだけでなく、全員が個の力を伸ばさなければならないという自覚が強く芽生えたということでしょう。