清水空跳、全国高校総体で2冠達成!男子100mと200mで今季日本人最速を記録
清水空跳が全国高校総体で男子100mと200mの2冠を達成。今季日本人最速の記録を樹立し、家族からの温かい声援を受けた。

清水空跳、全国高校総体で2冠達成
2025年7月28日、ホットスタッフフィールド広島で行われた全国高校総体の第4日目。男子200mのタイムレース決勝で、星稜高の清水空跳(2年)が追い風参考記録の20秒39で優勝し、26日の100m決勝でも今季日本人最速の10秒00を記録して2冠を達成した。
家族からの温かい声援
今大会には、父・正雄さん、母・絵美さん、姉・優奈さんも応援に駆けつけた。レース後、清水はリラックスした表情で家族に2冠を報告。母・絵美さんは「本人は2冠を狙いに来たので、願いがかなって、よく頑張ったなって思います」と笑顔で祝福した。
記録の詳細
清水は26日の男子100mタイムレース決勝で、10秒00(追い風1.7メートル)の日本歴代5位タイの好記録で優勝。2013年に桐生祥秀(京都・洛南高)がマークした10秒01の日本高校記録とU20(20歳未満)日本記録を12年ぶりに更新した。さらに、従来のU18(18歳未満)世界記録(10秒06)も更新。9月の東京世界陸上参加標準記録(10秒00)もクリアし、「高校生日本代表」も視野に入った。
決勝レース前のエピソード
決勝のレース前、父・正雄さんは「3桁(9秒台)を狙うと言っていてびっくりした」と語った。「電光掲示板の表示が止まった瞬間、10秒00だったから、優勝が決まってヨッシャーって喜びが爆発しました。その後、風が公認かどうかってドキドキしたけど公認だったし。あれ、これってもしかして(東京世界陸上の)標準記録を切っていない?って」と快挙の瞬間を振り返った。
清水空跳のプロフィール
清水空跳は2009年2月8日、石川・金沢市生まれ。16歳。両親、姉が陸上をしていたことがきっかけで、小学4年生から競技を始める。石川・長田中の3年時は全日本中学校選手権200m優勝。昨年、星稜高に進学し、同年7月にサニブラウン・ハキームが持っていた100mの高1歴代最高記録を更新する10秒26をマーク。同年の全国高校総体は2位。今年5月に10秒20、今月4日の日本選手権で10秒19、同26日の全国高校総体で10秒00の高校新記録をマークするなど自己ベストを連発している。「空跳」の名前は走り高跳びの選手だった父・正雄さんが「自分の足で空を跳ぶ」という願いを込めてつけられた。164センチ、56キロ。