【陸上】鵜澤飛羽が20秒12で3連覇達成!東京世界選手権でのさらなる飛躍に期待
鵜澤飛羽が日本選手権男子200mで3連覇を達成。東京世界選手権での決勝進出を目指す意気込みを語る。

鵜澤飛羽、日本選手権男子200mで3連覇
第109回日本選手権が東京・国立競技場で開催され、男子200mでは鵜澤飛羽(JAL)が3連覇を達成しました。この大会は東京世界選手権の代表選考会も兼ねており、鵜澤は2大会連続の世界選手権代表に内定しました。
レースの詳細
鵜澤は予選1組を20秒28(+0.9)の全体トップで通過し、決勝では前半から積極的に攻めました。自己タイの20秒12(±0)でフィニッシュし、見事に優勝を飾りました。2位の西裕大(MINT TOKYO)が20秒53、3位の飯塚翔太(ミズノ)が20秒66だったことを考えると、鵜澤のパフォーマンスは日本人選手の中でも別次元のものでした。
鵜澤のコメント
「3連覇は大切にしていた数字です。自分に対する見え方も変わってくるので、素直に喜んでいます」と鵜澤は語りました。しかし、自身のレースにはまだ納得していない様子で、「本番ではもうちょっとタイムが欲しかったですね。本当は全部を『99』の力で行きたかったんですけど、カーブを『100』で入ってしまって、後半は脚が上がらなくなりました」と振り返りました。
今季の活躍
今季、鵜澤は5月3日の静岡国際で予選20秒13(+0.8)、決勝20秒05(+2.1)をマークし、日本記録(20秒03)に急接近しました。また、5月下旬のアジア選手権では日本歴代4位の20秒12(+0.8)で連覇を果たしています。
東京世界選手権への意気込み
「東京世界選手権は決勝で走ることを第一に考えています。まだタイムが遅いですし、自分が狙ったパフォーマンスを、ここぞというときに出せないのが自分の弱さです。でも、もう一段階強くなれれば決勝に残れる位置にいると思うので、そこを目指していきたい」と鵜澤は意気込みを語りました。
4×100mリレーへの挑戦
鵜澤は世界選手権では個人種目だけでなく、4×100mリレーでも日本を引っ張っていくつもりです。「自分は走る気でいますし、メダルを獲得するという目標があります。200mと4継で決勝に進出すると、5日間連続のレースになるので、それを念頭に置きながら、これからトレーニングを積んでいく予定です。できれば金メダルを獲得して、みんなで喜べればと思っています」と語りました。
今後の展望
両種目が行われるのは大会後半の9月17~21日の5日間。日本のエースとなった鵜澤が、ファンを沸かしてくれることでしょう。